こんにちは。松井です。
1月、2月、3月は自動車教習所のペーパードライバー講習が一時、予約を中止し申し込みを受け付けていないところがほとんどです。なぜなら、大学生たちは春休みに入り、「免許をとろー!」と教習所に殺到します。いわゆる繁忙期です。
と、なると、、、
出張型でペーパードライバー講習を行っている会社や個人事業で行っているスクールを探すことになると思います。
ホームぺージを見ると「国家資格所持者」「教習指導員資格あり」「技能検定員資格あり」
「二種免許所持」「元警察」「安全運転実技指導者」などなど、そのインストラクターが持っている資格をアピールするのを目にすると思います。
ただ、ペーパードライバーを克服したいお客様が、その資格のことを言われても、いまいち
ピンと来ないと思うので、今回はそれらの資格が何なのかを説明し、スクール選びの参考にしていただきたいです。
ちなみに、私は「教習指導員」「技能検定員」「二種免許」は所持しています。
なんのための資格か見てみましょう。
よく見る「資格」の説明
資格がないと教えてはいけないの?
おすすめスクールは?
1.よく見る「資格」の説明
出張型のスクールでよく見るインストラクターの所持している「資格」について説明していきます。
①教習指導員資格
出張型のペーパードライバースクールでよく見かけるのが「教習指導員資格あり」です。この資格は、公安委員会が指定した全国の自動車教習所で新規免許取得者の教習を担当することができます。
指定自動車教習所の指導員は、この資格がなければ指導できません。また無資格で指導を行えば、教習所自体、公安委員会の指定を取り消される場合があります。
資格取得には、必ず170時間以上の教養を受けなければなりません。
教習所に就職→教養を受ける→公安委員会の試験を受ける→合格→教養→選任
とにかく覚えることが多く、実技試験もほぼミスが許されないといった内容です。
②技能検定員資格
こちらも、出張型のペーパードライバースクールで目にする資格の名前だと思います。この資格は、先ほど述べた指定自動車教習所での技能試験を担当することができる資格です。
みなさんが免許を取るときに通われた教習所で、運転の試験を受けたと思います。その時に横に乗って採点をしていたのが技能検定員の資格を持った人なんです。
資格取得には、同じく170時間以上の教養を受けなければなりません。
先ほどの教習指導員より厳しい内容と実技試験をへて取得します。
「教習指導員」「技能検定員」ともに、国家資格のため「国家資格所持」と書いているインストラクターは、このどちらか、もしくは、片方をもった人物ということになります。
③安全運転実技指導者
こちらの資格もまれに見かけます。こちらは、「安全運転中央研修所」が行う地域の交通安全の指導的立場にある者を対象に、指導理論、教育技法のほか、高度な運転実技などの安全運転指導法について研修をします。
研修は、数日間、茨城県にある「安全運転中央研修所」で所定の研修を修了する必要があります。研修時間は30時間です。プラスオリエンテーション等2時間。
④第二種運転免許
こちらは、タクシーやバスなど、旅客目的で自動車を運転する場合の免許です。第一種免許とは違い、人を乗せて運転するための教習内容がほとんどで、試験も、第一種より少し厳しい採点基準になっています。
免許取得には、教習所に入所して所定の教習を修了し試験に合格する必要があります。
⑤安全運転管理者
一定台数以上の自動車を所有する事業所において、事業主や安全運転管理者の責任を明確にし、道路交通法の遵守、安全運転の管理をする制度に選任された者のことです。
警察などが行う、安全運転管理者講習に参加します。
⑥元警察官
そのままです。前職が警察官ということです。交通機動隊など、交通ルールを熟知している場合もあると思います。
と、このような内容です。これを見れば、運転を教えることに長けているのはどの資格かも一目でわかるかと思います。
おそらく「教習指導員」の資格が一番、実績がありそうに見えるかと思います。実際にはじめて運転する人の横について運転を教えるわけですから、どんな危険も見逃すことはできません。
でもあくまで公安委員会の「指定自動車教習所」で教習するときに必要な国家資格です。
ペーパードライバー講習には、その資格がいるのでしょうか?
2.資格がないと教えてはいけないの?
それでは、ペーパードライバー講習で指導するのには、資格がいるのかというと、結論は資格はいりません。誰でも教えることができます。資格がいるとなると、家族間で運転の練習を教えることもできなくなってしまいます。
ということは、皆さんがペーパードライバー講習に「指定自動車教習所」を選んだとしましょう。先ほどの「教習指導員」の資格は、新たに免許を取得する者への教習をするときに必要なんですよね?
なので教習所でのペーパードライバー講習は教習ではないので、まだ資格を取っていない見習いの新人が担当したりすることも中にはあるそうです。あまり安心できませんよね?
教習所に必ず確認しましょう。ただでさえ「指定自動車教習所」のペーパードライバー講習は値段が高いです。そこはしっかり教えてもらえる指導員をお願いすることが大切です。
出張型のペーパードライバースクールでも資格がなくても、運営することができます。
「車の運転が好きだし、明日から運転を教えるスクールやってみよう!」と思ったら、開校できちゃいます。というようなスクールもあるかもしれません。少し怖いですよね?
お客さまは、久しぶりに運転をします。怖いし緊張もあります。そんなときに助ける技術を持っていない人だと、本当に事故になってしまいます。その点「教習指導員」所持者の方は、教習所でたたきあげた、助ける技術が圧倒的に優れていると思っていいでしょう。
ただ、無資格でも、何十年も指導を続けていれば、それなりに長けている場合もあるかもしれません。もちろん教習指導員の資格があっても、なって浅い期間だと助ける技術は優れていません。
あくまでも、インストラクターの所持資格は参考です。気になったスクールには、連絡をしてみて、お試しレッスンで見極めることが大事だと私は感じます。
3.おすすめスクールは?
あれや、これや書きましたが、一体どこのスクールがいいの?ってなると思います。
まずは、自分が「ここ、よさそう」「ここ通ってみたい」と思ったスクールです。
つまり、直感です。そこのスクールのインストラクターが資格もちか、無資格かは、考えなくていいです。自分の気持ちに素直に、直感で連絡してみましょう。
次は、私の独断と偏見です。ご了承ください。
インストラクターの顔写真がわかるスクールがおすすめです。例えば教習所に通った時代を思い出してみてください。どんな指導員が今日は来るのか不安だったことないですか?
久しぶりの運転で緊張しているのに、顔がわからない人が出張場所にくるのは、もっと怖い気がします。雰囲気が少しでもわかっている方が落ち着いて練習に臨めるかと思います。
いろいろ書きましたが、気になるスクールは最低でも2個は候補に入れて、比べることが
大切です。その後どちらにするか、値段を見たり指導歴を見たり、資格を確認したりしながら、「ここだ」と思ったスクールでしっかり練習をしてほしいです。
みんさんのドライブ人生が楽しいものになるよう応援しています。
新大阪ペーパードライバースクールの松井でした。
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